「萌え」とはなにか。
Wikipediaによると、「萌え」というのはこのように定義されています。
隠語としての萌え(もえ)とは、一部文化において、アニメ・漫画・ゲーム等様々な媒体における、対象への好意・傾倒・執着・興奮等のある種の感情を表す言葉である。同種の感情をあらわす「好き」という言葉を使うのに語弊がある場合に用いられる。原初は異性・小動物等の愛玩的対象に対して、恋愛感情や性的欲求に近い感情が「燃え上がる」という意味のスラングから来たものであるとみられている。
……なんとなーくわかるような、それでもやっぱりわからないような。
結局のところ、それは個人的な感覚に由来するものなので、「萌え」というものをキッチリと定義するのは難しいのだろうと思います。
ですが現代、実際に「萌えビジネス」というものは存在します。
私は通勤の行き帰りに、iPhoneのRSSリーダーを使用して、さまざまなニュースを購読しているのですが、その中にあったこの記事を読んで、目を丸くしました。
え、いや、ちょ。なにやってるの、お寺さん!
一般人ならともかく、本当のお寺さんが神様を萌え絵にしちゃっていいの!?
脳味噌がうっかりハレーションを起こしてしまった私のところに、「ちょいとちょいと」と部屋長さんから新たな情報が寄せられました。
人気アニメの舞台となり、若い男性の参拝者が増えたという、「鷲宮神社(埼玉県)」。
その、商工会議所が以下のようなものを打ち出しているというのです。サイトのトップページにいってみると、ばっちりバナーがありました。
おまけに商工会議所のトップページにあるお知らせには、
【2009/07/06】
『柊かがみ・柊つかさの誕生日』でもある7月7日(火)は大酉茶屋は営業いたします。
※当日はバースデーケーキを特別販売する予定です。※お持ち帰りはできません。
だなんて書いてある始末……。
いえ、いいんです。いいんですよ、まったく問題はありません。私は萌えビジネスを否定したいわけではありません。これっぽっちも、全然です。
お米に美少女イラストを使用して、これまでなかったターゲット層に働きかけるやり方などは、よくもまあ考えたものだなぁ、と思います。同じところがやっぱり美少女イラストつきのカレーを生産していようとも、今度はスイカを予約受付していようとも、これは町おこしの一環であって、否定するような要素はどこにもないと思います。それよりも、既存のイメージを打ち破って、新しい顧客層を取り込む方法として、斬新なやり方だと感心さえいたします。老舗のお醤油屋さんが萌えキャラにまみれていても、キムチが女子高生でも、ロールケーキがいちごちゃんだって、なんでもいいんです。
それに、市町村のマスコットキャラクターが萌えキャラだったりするのも、今では一般的……とは言い難いのですが、「あるところにはある」「なくはない」状況になってきました。
しかし、それにしても。と私は不思議に思いました。これって、全部男性がターゲットですよね。かわいらしい女の子のキャラクターたちを見て、どれだけの女性が心動かされるというのでしょうか。女性向けには「萌え商品」ってないのかな。
などと思って調べてみたら……ありました。
本醸造鳳陽 300mLマス付き TVアニメ戦国BASARAラベル
TVアニメ「戦国BASARA」白石温麺(しろいしうーめん) 肉味噌付き
…………男性向けの商品だと笑って見ていられるのに、自分がターゲット層に取り込まれた商品が現れると途端にいたたまれなくなるのは、女オタクの悲しいサガだと思いました。
(文責:桶)




