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ラーメンShow in Tokyo 2009に行ってきました

ラーメンshow

日本人の国民食とは何か。

十人十色、様々な答えがあると思いますが、これだけは絶対に外せない、というものがひとつだけあります。
そう、かつ丼です。
かつ丼、美味いっすよねー。
卵のとろとろ感、脂のとろとろ感、玉葱のとろとろ感、とろついたそれらをまとめる衣のしゃっくり感が、歯から舌から「食う喜び」を脳にビシバシ伝えてきます。
かつ丼サイコー。

……それはさておき。
かなりの人がいの一番に「ラーメン」を挙げるのではないでしょうか。

ラーメン。
日本全国北から南まで、どこにいってもお店があり、土地土地で様々なご当地ラーメンが発達しているこの料理。
値段、B級感、腹もちのよさ、どれをとっても「庶民の生活に根付いた食べ物」と言えるでしょう。

嗚呼、素晴らしきかなラーメン。
そんな「国民食・ラーメン」のビッグイベントが、東京で開催されるとの情報をGET。
何やら、日本全国津々浦々の名店から、都内の行列店同士のコラボラーメンまで、実に様々なラーメンが興じられるのだとか。
これは国民の一人として馳せ参じなければ。

ちなみにイベント名ですが、「東京オリンピック・パラリンピック招致協力イベント ラーメンShow in Tokyo 2009」といいます。
長いですね。
東京ラーメンショーでいいのに。
もっと略して東ショー、上がったり下がったりしそうです。

このイベント、開催場所は東京は駒沢オリンピック公園でして、5月29(金)~31日(日)まで行われていました。
なぜオリンピック公園かというと、大人の事情です(イベント名でまるわかりですが)。

開催初日は平日だったため、サラリーマンには駒沢は断崖絶壁の向こうに霞む土地ほど遠い存在でした(立場的な意味で)。

なので翌日30日、朝ご飯代わりにバナナを食べ、痩せた気分になった後、午前11時ころにのこのこと会場へ。
お目当ては「六厘舎×頑者」のコラボつけ麺。
さてそのブースは……。
と見回していると、びっくり、もう圧倒的な行列ができているのです。

行列

まいりました。
とりあえず係員に尋ねると、2時間待ちなのだとか。
……それぞれの実店舗より長い待ち時間とは、これいかに。

こちらの「六厘舎×頑者」ブースともうひとつ、「佐野JAPAN」という、テレビでもおなじみの佐野実氏中心に結成したコラボチームが行列の二巨頭となっていました。
中には全くお客さんが並んでいないブースもあり、これは何の晒しものだと見ているこちらが心配になってくる状態のお店も。

さてこの行列。
並ぶと他の麺が食べられないと判断、いったん諦めすいている他のお店をめぐることにしました。
以下がそのレポートです。
(ちなみに六厘舎×頑者は翌日、開催1時間前の9時に会場に行き並びました。それでも先客が1人いたのでラーメンファンはつくづく侮れません)

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【富山ブラック 麺家いろは】


麺家いろは


富山ブラック

こちらは富山のご当地ラーメン、通称「富山ブラック」です。
最近知られるようになったご当地麺ですが、歴史は古く、50年以上も前から地元で食されてきた味だそうです。
さてこのラーメン、名前の通り非常に黒々しく、醤油の濃度が高そうな感じ。
関東ですと竹岡式の梅乃家的な風合いです。
いかにもしょっぱいですよ! といった風貌ですが、食してみると意外とあっさりとしており、塩分濃度も低め。
もしかすると醤油の量が多いのではなく、カラメルなどで色味とコクを出しているのかもしれません。
麺はしゃきしゃきと歯切れがよく、卵、ネギ、チャーシューなど「これぞラーメン」といった具材と一緒に噛みしめると、古き良き中華そばといった味わいを楽しむことができます。
見た目のインパクトに比べると、懐深く安定感のあるラーメン、といった感じです。
ちなみにお店によってまちまちらしいですが、元祖の富山ブラックは確かにしょぱいのだとか。
醤油味が濃いのは、おにぎりやごはんと合うように味付けているためだそうで。
そういえばラーメンライスって、美味しいですよねー、やれば母親に怒られるとわかっていてもやりたかった若き日々。

【夢のラーメン】


大文字×一風堂


夢のラーメン

全国の未就学児から応募された「こんなラーメンを食べたい」というイラストを、「大文字」と「一風堂」の店主がタッグを組み具現化した一品。
もう見た目からして、子どもが好きそうな面構えですが、味もまさに「ラーメンのお子様ランチ」的な印象。
さらに子どもを意識してか、麺も柔らかくゆであがっているため、なんだか学校給食のソフト麺みたいで懐かしい気持ちになれます。
が、大人が食べておいしいかというと……、それはまあ、コンセプト的にもあれこれ言うのは無粋というもの。
子ども連れが安心して食べられるラーメン、としてこの味を楽しむのが吉かと。
そういえば一風堂の店主・河原成美氏は先日テレビ東京の「カンブリア宮殿」に出ていましたね。
テレビではずいぶん熱く激しいおっちゃん、といった印象でしたが、ブースでは先頭に立ち、気さくに呼び子をされ、お客さんと話をしていたのが好印象。
今や全国チェーンの大黒柱。
偉くなっても客商売、実るほど首を垂れる稲穂かな。
初心を忘れず真心と気持ちを保っているからこそ、店も繁盛するのでしょうね、素敵です。

【六厘舎×頑者】


六厘舎×頑者


コラボつけ麺

ご存じつけ麺業界の行列店同士のコラボレーション(どちらのお店も、本当に並ぶのに骨が折れます……。夏場脳がとろけたことが)。
ちなみに写真のものは「コラボ(300円)」というトッピングをつけたもので、チャーシューとメンマ、味玉が足されています。
麺は平打ち、加水率は弱め、色み的に冠水は多めのようです。
触感のパキっと感は、六厘舎で出される浅草開化楼の麺とは少々異なる感じ。
スープはしょうがの風味漂う六厘舎テイスト。
詳細はわかりませんが、おそらく麺は頑者(というかひかり食品?)、スープは六厘舎ではないかなあ、と想像。
パンチの利いた豚骨魚介スープにくきくきした麺の触感が面白く、最近とみに多くなった「案の定な豚骨魚介つけ麺」とは違った味わいに仕上がっています。
意外とこういうコラボってありかもしれませんね。
客側もこの味はこうだ、ああだと想像する楽しみがあります。

【バトプリ2009(3日目)】


長谷川氏の店


BBQつけ麺

今回のイベント、開催前に「NRA杯 ラーメンコンテスト・バトルプリンス・プリンセス2009」という大会があったようで。
まだお店を持たない、独立を目指す若い店主たちに新作ラーメンを作ってもらい、上位3名がイベント開催中に、それぞれ1日ずつブースを持ってラーメンを提供する、という趣旨のもの。
そして上の写真は3日目のつけ麺です。
メニュー名は「BBQつけ麺」、スープにはお店で売っているようなBBQのシーズニングがかかっており、いかにも「ダディクール!」といった香りが漂っています。
つけ麺にしては細めの麺には豚バラの薄切りがのっており、黄身もぽちっと。
さて味はというと……、これは少々残念な結果に。
もちろん好みもあると思いますが、BBQのシーズニングがきついんですね。
基本、こういった香辛料の類は熱を通すことを前提に作られていますので、そのままかけるとちょっと雑な味になるかと。
具の肉がぼそぼそしているのは、おそらくダシをとるのに利用したためかと。
コストを抑えるアイディアとして良いかと思いますが、具としてはちょっと魅力に欠けるような……。
といってもおそらくこれは試作段階でしょうから、ぜひソフィスティケートしておいしい新作ラーメンを作り上げていただきたいものです。
新しい味って、本当に難しいですよね。

【五輪ラーメン】


九段斑鳩×気むずかし家


五輪ラーメン

都内有名店「九段斑鳩」の坂井保臣氏と、「気むずかし家」の塚田兼司氏がタッグ、五輪をイメージした新作ラーメンを提供しているということで食べてみました。
五輪、ということでおそらくは世界中の食べ物を使った、多国籍風味なラーメンを目指したんだろうなあ、といった見た目です。
パプリカなどが色鮮やかで、サフラン(オーキッド?)の花がなんとも東南アジアンな感じ。
ただ食べてみると、これがどうも普通の鶏がらスープ味。
辛さ・酸味も特になく、タイ風な味かしらと思い食べると、ちょっと肩すかしにあいます。
味のまとまりはよく、普通に食べる分には申し分のないおいしさですが、何分「普通」な味ですので、これが我が国の五輪です、といわれると、招致活動難しそうだなあ、となぜかさみしい気分に。
なんだか「ミスター味っ子」だと、4人対戦で1番目に試食されるラーメンって雰囲気です。
無論、こういうものは得てして、イベンターから「こういうテーマで作ってちょんまげ(←日本らしさをPR)」という要望ありきで作るものですから、個性的なものを作るのは難しいのでしょうね。
イベントなので万人向けでなければいけないわけですし。

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以上、5杯のみではありますが、レポートいたしました。

さて今回のイベント、あいにくの天候だったにも関わらず、大変多くの方でにぎわい、また参加してみて実に楽しく有意義なイベントに感じました。
特に雑誌などで厳しい顔ばかりがよく知られた有名店の大将たちが、店舗同士でにこやかに談笑しあったりしているのを見ると、なんだかいいなあ、と思えました。
食べる方も、食べてもらう方もみなハッピーになれる料理、素敵ですね。

ただ2点ほど、気になることも。

(1)ブースの配置がこなれていない。
行列のできるお店同士が近い位置に配置されていたので、非常に通行し難いことに。
ばらけさせれば人も分散され、人の少なかったブースにもお客さんが落ちてきやすかったようにも思えます。
またチケット販売コーナーがちょうど行列位置とかぶり、誘導スタッフが必要以上に大変そうでした。
暑い中ご苦労様でした。
そういえば企業ブースの方にはほとんど人が落ちていなかったような気も。
ブースの配置的にも、ラーメンコーナーとくっきり分かれていて、足が向きそうにないなあ、という感が。
通常、こういったイベントでは入口(ないし人の出入りが一番激しい場所)に企業ブースや物販を設け、客寄せコーナーは奥まった所に、と置くように思えるのですが、なにか意図があったのでしょうか? ちょっと不思議です。


(2)犬がいる。
著者がラーメンを食べていると、犬がチャーシューを盗もうと顔を入れてきました。
飼い主がこらダメ! と叱って事なきを得ました。
よかった、マイチャーシュー。
ってそういう問題じゃありません。
これは衛生上、かなりよろしくないかと。
よく見ればペット連れの人たちがかなり会場内にいました。
地域密着、という観点では、ペットを連れている人々=おそらく近所の人々が集まるイベントとして良い成果なのでしょうが、食中毒でも起きたらどうするつもりなのでしょうか?
「成功」しなくても「失敗」は絶対にしない、というのがこういうイベントの基本スタンスかと。
折角ラーメン好きの人々で盛り上がり、五輪誘致活動にも少なからずプラスになるはずのイベントが、下手を打ってマイナスになるようなリスクは、極力排除したほうがよいのでは、なんて。

ガイドブック ラーメン食べてみな笑顔
最後に少し気になることを書いてみたのですが、個人的には大満足のイベントでした。 いちラーメンファンとしては、ぜひこういったイベントを、2回目、3回目と続けていただきたいものです。 さて、摂取カロリー分、運動しなければ……。

(部屋長)

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