制作の仕事でマル必ツールとなっている、「Photoshop」。
お見合い写真に修復ブラシをあてるあらゆる写真素材の加工からイラストレーションまで、なんでもできちゃう強力なフォトレタッチツールです。
そんなPhotoshopのCS2から実装された機能、「スマートオブジェクト」。
制作の現場からご家庭まで、この機能を使われている方も多いはず。
かくいう筆者も、CSからCS3にアップグレードした際、なんで今まで実装されていなかったのだろう、と不思議に思うくらい便利な機能です。
といいますか、Flashを使っていると、こりゃあ時期的にもMacromedia買収効果だな、そういえばFWがらみでImageReadyもごにょごにょ……、と安易に勘ぐったりはするのですが。
なにはともあれ便利な機能。
特に、ともすると画像の再加工がままある制作の現場では、マスターを残さず可逆的なラスターデータをレイヤー上に作れるというのはありがたいことです。
が、ひとつ心配な点も。
それは「スマートオブジェクトを使うことでファイルが劇的に重くなるのではないか」ということです。
最近の大容量HDDやメモリだと、それほど気になることではないのですが、メールのやり取りやUSBメモリでの持ち運びを考えると、やはり軽いに越したことはありません。
というわけで少し実験をしてみました。
記事のトップにある絵は、Photoshop上で400px×400px、解像度72で作成した絵です(上では縮小して表示しています)。
レイヤー構造はこんな感じ、実に簡単な作りです。
この状態で1つ目のpsdを保存します。
次にフォルダごとスマートオブジェクトにし2つ目のpsdを保存。
さらにスマートオブジェクトをスマートオブジェクト(入れ子)にして3つ目、さらにスマートオブジェクトにして4つ目、とファイルを保存していきます。
これで、何もしていないナマのpsdデータ、スマートオブジェクトを使ったデータ、入れ子のデータが出来上がります。
ではそれぞれのファイルサイズはどうなったでしょうか。
意外と差が出ました。
特にナマのファイルから、一度スマートオブジェクトを利用したファイルは、4.5倍のサイズに。
入れ子にした(基本、スマートオブジェクト以外要素の変更のない)データも、それぞれサイズアップしています。
もちろん状況やデータによって、サイズの増え方なども違ってくると思われますが、少なからず入れ子にすればするほど重くなることは間違いないようです。
無論、スマートオブジェクトを入れ子にすることは、複雑なマスクやフィルターの掛け方をする場合以外はそうはないかと思いますが、徹也続きでスマートオブジェクトのショートカットキーを押したまま居眠りをした、なんて時は恐ろしいファイルが出来上がる可能性も。
お疲れ様のクリエーター諸氏はくれぐれもキーのおしっぱなしの睡眠には気をつけてくださいませ。どうしても眠い時にはCtrl+Wあたりを押しながらお休みください。
とにもかくにも、ファイル管理という意味でスマートオブジェクトを使うのは、ファイルサイズ的にはベターとは言い難いようで。
大量のレイヤーやフォルダとにらめっこする以外ないのかもしれませんね、とほほ。
(著・部屋長)



