2009年12月14日

【本】オモシロ構造な建物

どうも、くぎやんです。
今回の時事ネタはコチラ

なんと、ひこにゃんが引退!!!?
慌ててニュースサイトを確認したところ…。
 
彦根城のすす払いイベントからの引退でした。
人騒がせな。
頭が大きく兜もかぶっているひこにゃんが高所にあがるのはキケンと判断されたため、今年のすす払いには参加しないそうです。
ひこにゃんが落ちる、というよりは、頭だけ落下して…
はっ。ひこにゃんに中の人などいません(○_○)
22日に行われる餅つき大会には参加するそうです。
 
 
天守の大掃除といえば、今年11月から姫路城の「平成の大改修」が行われています。

前回行われた改修はいったん全部バラしての大がかりなものでしたが、今回の改修は壁の塗り直しと瓦の葺き替えがメインです。
天守に覆いをすっぽりと被せて作業をするそうで、作業中はその覆いから天守を見ることができるようにするとのこと。
いつもは見られない天守のてっぺんが見られるので、改修期間中に訪れたいです。
 
 
 
姫路城もこの機会に耐震強化されるようなのですが、
日本は地震大国なので、昔から建築家たちは地震に強い建物を造ろうと試行錯誤してきました。
映像や写真が残っている150年を振り返っただけでも地震の規模の大きさや回数の多さに驚きます。
地震で大被害を受けるたびに新しい技術を生み出し復興してきたわけですが
そんな中、1300年間、地震では倒壊したことがない建造物があります。
 
 
国宝のアレです。
 
 

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投稿者 くぎやん : 10:18

2009年10月 7日

【本】秋の怪談

もう季節は秋。朝晩はめっきり寒くなって参りました。
 
 
あったかいものが嬉しい季節です。
冬物の服がほしい!ああ今年は新しくダウンジャケットを買おうかな…と
服に思いを馳せるのも楽しいですし、「おなべ、すき焼き、肉まん…」と
白い湯気を想像するのもいい。正に妄想にもってこいの時期と言えます。
 
冬本番、あったかいものを十二分に楽しめるように、
ちょっとだけ身体を冷やしてみませんか?
 
 

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投稿者 suzie : 12:00

2009年9月14日

【本】武将旅行ガイド発見

どうも、くぎやんです。
源平合戦の見せ場の一つ、「鹿が通れるならば、馬も通れよう」の逆落とし「一ノ谷の戦い」に新説が登場したそうです。
源義経がガケを駆け降りた場所が、一の谷に程近い神戸市須磨区の鉄拐山か、一の谷からはちょっと遠いが文献通りの兵庫区の鵯越なのかで、長年、論争が続いていますが、そこに義経不参加説が浮上。
私としてはロマンを推したいところですが、歴史家の間ではこちらが主流になりつつあるそうです。
残念。

さて、このブログを始めた頃に「武将旅行ガイド」が欲しい!と書きましたが、
あれから数ヶ月。
ついに、武将旅行ガイドを発見しました!

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投稿者 くぎやん : 12:02

2009年8月26日

【本】“第二の坂本龍馬”は現れるのか?

現在、ある仕事の関係で、歴史に関する資料、
それも幕末から明治にかけての資料を読んでいます。

来年のNHK大河ドラマは、福山雅治(!)主演の「龍馬伝」。

同じくNHKでは、
日露戦争を題材にした司馬遼太郎の名著「坂の上の雲」もドラマ化されるので、
今後、大いにスポットライトが当たる時代と言えるでしょう。

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投稿者 TK : 12:08

2009年8月 5日

【本】「ひらがなのチカラ」

「ひらがなの力」でも「平仮名のチカラ」でもなく、
やはり「ひらがなのチカラ」と書きたいところ。

というお話です。

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投稿者 suzie : 12:00

2009年8月 3日

【本】文学作品の視点を変えてみる

どうも、8月のトップバッター・くぎやんです。
7月は待ちに待ったドラクエ9がついに発売となり、眠れない日々が続きましたが、今月はモンスターハンター3が発売になったので、まだまだ睡眠不足の日々が続きそうです。


今回は、先日、文庫本売り場で女子高校生の会話を聞いて「あっ」と思ったコト。
「世界はBL(※)に満ちている」です。



その女子高校生は「DAETH NOTE」の小畑健が表紙を手掛けている「人間失格」を手に、「葉ちゃんはヤンデレ(※)だと思う」と熱く語っておりまして、「人間失格のどこでそう思うんだっ」とツッコミを入れつつ、ふと、ダ・ヴィンチ2009年2月号の特集を思い出しました。



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投稿者 くぎやん : 12:27

2009年7月21日

【本】「日本人なら必ず誤訳する英文」

英語の勉強が昔からすきで、英語に関する本を見ると
ついつい手に取ってしまうのですが、
最近のお薦めは「日本人なら必ず誤訳する英文」です。


著者は、1000万部を越える世界的なベストセラー小説
「ダ・ヴィンチ・コード」や5月に映画も公開され話題となった
「天使と悪魔」の翻訳をした越前敏弥さんという方です。
日本で指折り数えるミステリー翻訳家として活躍する一方で、
予備校や翻訳学校でも教えてきた経験豊富な彼だからこそ知る、
まさしくタイトル通りの「日本人なら必ず誤訳する英文」の例が、詳しく解説されていきます。これは、日本最大手の翻訳学校で人気の講座であったというだけあって、
簡単な英文なのに奥が深く、本当に勉強になり、訳すという作業を楽しめます。

実のところ、私はこの本に出会うまで越前さんのことを知らず、
「ダ・ヴィンチ・コード」も「天使と悪魔」も読んだことがなかったのですが、
この本がきっかけで彼が翻訳したものに興味が湧き、
「天使と悪魔」をところどころ原書と比べながら読んでみました。
(映画の字幕を担当したのが、戸田奈津子さんだったのでこちらは
どうなるものかと映画もみたのですが、かなり脚色が加えられていたので
比較は失敗に終わりました…)

そして、そんなことをしながら思ったのが、
「天使と悪魔」でも「ダ・ヴィンチ・コード」でも、
何か一つの本を教材にした翻訳教室が、例え単発でも開かれたらいいのに!ということです。
ミステリーというのは、状況説明が多かったり、専門知識が必要だったりと
翻訳を勉強するのには適したジャンルとは言えないかもしれませんが、
越前さんが翻訳をするにあたって注意したり工夫した点などを交えて、
誤訳しがちな部分の解説をしていってくれたら、実践的であり、かつ、
翻訳に対する好奇心も満たしてくれるのではないかと思います。
実際、日本語版では、章の区切りを原作と変えている部分もあるなど、
ただ英語を日本語に訳すだけではない“翻訳”の醍醐味にも触れられるのではないでしょうか。

さらに欲を言えば、この教室を書籍化する際には、戸田奈津子さんと
越前さんの対談も追加で掲載できたら最高です!

担当は、シカゴでした。

シカゴ

投稿者 シカゴ : 12:00

2009年6月15日

【本】ブックファースト新宿店

「トウキョウ本屋ナビ」第二回目にご紹介するのは
去年の11月にオープンしたばかりの
ブックファースト新宿店です。

ラグビーボールを引っ張って伸びてしまったような、
変な形の新しいビル「モード学園コクーンタワー」の
地下1階・地下2階・1階にあります。
新宿西口最大級3フロア1090坪もある書店として、
なんと書籍・雑誌約90万冊を取り揃えているそう。

実は今回初めて足を運んだんですが、
この本屋もとても変わった構造をしています。
7つのゾーンに分かれ、
さらにそれが四角い空間ではないので
必然的に本棚の配置も複雑になり、
まるで迷路のような空間になっているんですけれども
これ、すごく楽しいんです!

宝探しをしている感覚で本を探せます。

私が生まれてはじめてハマった映画は
インディー・ジョーンズ 魔宮の伝説」です。
友達の家で見てすっかり夢中になり、
将来は考古学者になると心に決めました。

トレードマークのあの帽子をボール紙で作成したり
縄を振り回してみたり
とっても努力していたんです。
でも考古学者になるには
歴史の勉強を頑張らなくてはいけないことに気が付いて大ショック。

まあそんな大変トホホな子供だったんですが
昔、あきらめた夢をここで再び!
インディージョーンズ気分でニヤつきながら
大変楽しい時間を過ごすことができました。

このブックファースト新宿店
なにか欲しい本があって探しに行く本屋というよりは
遊びに行く感覚で行くべき本屋だと思います。

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投稿者 ヤシマ : 22:01

2009年6月 3日

【本】ディズニーランドの裏ガイドブック

わたしは、
東京ディズニーランドが開園した1983年、
太宰治と同じ日に生まれました。

ある意味、
東京ディズニーランドとともに年齢を重ねてきたと言っても過言ではありません。

東京ディズニーランドが創立記念イベントを催す度に、
自分の年齢と重なり、感慨深いものを感じるのです。
 
 
にも関わらず、
小学校6年生以来、ディズニーランドに足を運んでいません。
 
 
何故なら、絶叫マシーンなるものが大の苦手だからであります。

大学時代にディズニーシーを訪れ、
「センター・オブ・ジ・アース」に乗って三半規管に異常をきたしたとき、
後悔の念に苛まれたことは言うまでもありません。

あるいは、
篠山紀信がディズニーランドを撮影した写真集「MAGIC」を見ても、
ほとんど心がときめかない。
 
 
そんな私は、多くのディズニーランド・ファンに言わせたら、
“人間失格”かも知れません。

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投稿者 TK : 14:47

2009年5月27日

【本】ジュンク堂新宿店

こんにちわ。
最近急に携帯電話のゲーム「ハコニワ」に目覚めたヤシマです。
楽しすぎて止まりません。初めてゲームにはまってしまいました。

それはさておき・・・

ずいぶん脱線していましたが、
自己紹介の時に予告していた「トウキョウ本屋ナビ」をはじめたいと思います。

第一回目は会社から(おそらく)最も近い大型書店、ジュンク堂新宿店です。

ジュンク堂の素晴らしいところは、本好きが書店でどのようなことを思うか、
計算しつくした店作りをしている点、これにつきます。

まず、本の種類が多い!
地方の小さな出版社の本もきちんと取扱い、面白い本があれば、
しっかりと特集棚を確保してお客に紹介している、その姿勢が素晴らしいです。
0527_1.jpg
北海道大学出版会が出版している「北海道主要樹木図譜」(6階レジ脇)など、
マイナーな良書が並んで、本屋をウロつく醍醐味が味わえます。

また8階ではこんな棚を発見。
0527_2.jpg
「カルチャー」という棚のようです。
まさにカオス。
なんかこういうおおざっぱな見せ方大好きです。
千原ジュニアの隣に牛肉がきちゃってます。
乙女ファッション雑誌の下に、
さりげなく「Self 中田ヤスタカ特集」があるのも味があります。
きっちりとした本屋のなかで、ヘンな本棚を発見するのが、私の地味な楽しみなんです。

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投稿者 ヤシマ : 21:44

2009年5月20日

【本】空を這うものたち

 昨年、『甲殻機動隊』で世界にその名を知らしめた押井守監督によって映画化された『スカイ・クロラ』。「キルドレ」と呼ばれる大人にならない子供たちは、戦闘機で空を舞い、敵機と華麗に踊ることによってしか生を感じることができない……。
 
 映画はあまりピンとこなかった僕ですが、その後に手にした小説版には心を奪われ、どっぷりとその世界に浸かることになりました。小説『スカイ・クロラ』シリーズは全6巻で、『ナ・バ・テア』『ダウン・ツ・ヘブン』『フラッタ・リンツ・ライフ』『クレイドゥ・ザ・スカイ』『スカイ・クロラ』に加え、短編集『スカイ・イクリプス』が刊行されています。

単行本版スカイ・クロラ

 本編は、複数の子供たちの視点で繰り返し“空で生きていくこと”について描かれていきます。「人々が命の尊さを肌で感じるためには、自分たちの身近で命が失われていくのを目にしていなければならない」という理念のもと、企業が戦争を請け負う世界。戦闘機のパイロットとして戦禍に身を投じているキルドレたちは、明日墜ちてもおかしくないと覚悟を決めて空を飛んでいるのですが、彼らの誰もが死ぬことを恐れていません。むしろ、老いて死ぬことのない彼らは空で死ぬことを望んでさえいます。汚れた地上の上澄みのような澄んだ空で、戦って死にたい。自分を堕としてくれる相手を探し求めているのです。

「ただ飛んでいたい。地上には戻りたくない」……彼らの祈りにも似た純粋な感情が、この小説の行間の端々から感じられます。もちろんずっと飛んでいられるわけではなく、登場人物たちのそれぞれが異なった結末を迎えていくのですが、その様子がまた残酷なほどに美しい。そして、読者の肌身を削るほど痛々しい。
 
 そんな透き通るほど純粋で美しく、それゆえに痛々しいものに、僕はいつも心奪われるようです。
 ロックバンドNIRVANAのアルバム、映画『ベンジャミン・バトン』の原作者スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』、『エレファント』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したガス・ヴァン・サント監督の映画『マイ・プライベート・アイダホ』……。うどん。ぶっかけうどん。
 
 たくさんの命が、最後だけ、ほんの一瞬だけ、光ってから散っていくようだった……。

 どこかにまたそんな作品はないかなあ? 日々探しています。
 担当はBUMBIでした。

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投稿者 BUMBI : 00:00

2009年5月14日

【本】たかがオビ、されどオビ

本のオビって結構重要ですよね。

小説やマンガでも、特に単行本なんかは余程有名な作品でなければ
タイトルだけ見ても内容を想像するのは難しいですしね。
CDやレコードもそうですけど、ジャケ買いって結構勇気が要るものです。
特に本の場合はある程度読まないと面白さがわからないし、
せっかく時間をかけて読んで結果つまらなかった、じゃ時間の無駄遣いもいいところです。

まあそういうのも含めてジャケ買いの醍醐味という考え方もありますけど。

読めば面白い本も、オビがあるとないとじゃ買う時の安心感が大違いな訳ですよ。
更に言うと、オビのコメントのインパクトが、売れる・売れないを左右するといっても
過言ではないと常日頃思うわけです。

とまあ熱くなってしまったので若干クールダウンいたしまして。

先日のことですが、とある本屋でブラブラしていた時のこと、
「麻生久美子」と「麻木久仁子」ってそういえば似ているなぁとボンヤリ考えながら歩いていた所、
ふと目に留まった「麻生久美子 熱烈推薦!!」というオビの文字に過剰に反応してしまい
思わずこんな漫画を手に取ってしまいました。


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『鈴木先生』(武富健治 著 双葉社)


ちなみに麻生久美子のコメントが載っているのがこの第4巻です。
オビ付の画像がなかったのでご勘弁を。
麻生久美子って誰?という方はコチラをどうぞ。

率直な第一印象は「絵柄古っ!」。

どうやら中学校を舞台に
主人公である鈴木先生が悪戦苦闘する姿を描いた物語のようです。

一瞬、某“ヤンキー上がりのグレートティーチャー”や
某“3年B組終身名誉担任”が頭をチラつき棚に戻しかけたものの、
麻生久美子効果に負けて試しに1・2巻を購入してみました。
まあ暇つぶしにはちょうど良いかと。

結果からいうと、これがオビを信じて大正解。
久しぶりに心躍る作品に出会えた感動で、
早速翌日、翌々日で7巻まで大人買いしてしまいました。

詳しい感想は長くなってしまうので省きますが、
生徒の前では神がかり的な教育を連発する名教師ぶりを発揮していても、
裏では情緒不安定一歩手前位まで悩み葛藤するイチ中学教師の姿が
過剰な程実にリアルに描かれていて、
読んでいるこちらが思わず手に汗握る程の緊張感が伝わってくるマンガです。
扱っているのはごくありきたりなテーマなのに、
新鮮に感じさせてしまう鈴木先生の独自の教育論がすごい。
こんな先生なら是非授業を受けてみたい!と本気で思ってしまいます。

ああ。一言で言い表せないのが口惜しい!
ホント試し買いして良かったと思いました。
それもこれも麻生久美子の、いやオビの成せる業。
正に本と人を結ぶ「帯(オビ)」って訳ですね。

そんな本のオビをテーマに何か面白い企画・キャンペーンができたらなぁと
最近漠然と考えております。

例えば、読者の感想をオビに入れる手法はよくありますが、
オビコメント自体を考えてもらうというのは?
より説得力が増して手に取りやすくなるのでは?
採用者には賞金○○万円!みたいな感じで。

う~ん。安直ですかねえ。

でもこういう風に本でも音楽でも映画でも
知らない人に作品の素晴らしさを伝える事って難しいですよね。
だからこそ上手く伝わった時の喜びもひとしおな訳で、
きっとオビ作りもそれに似ているんだろうなぁと思ったりしました。

ちなみに『鈴木先生』は現在『漫画アクション』にて好評連載中です。
興味がわきましたら是非ご一読を。

担当は、書いている途中で麻生久美子が結婚していた事を知って
ショックで茫然自失の千葉人でした。
うぅっ…。

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投稿者 千葉人 : 12:00

2009年4月22日

【本】妄想 × 「夜は短し歩けよ乙女」

本は、専ら文庫本で買う主義です。

気づけば、
ハードカバーは湊かなえの『告白』以来、買っていません。

『告白』は、「文春ミステリーランキング」第1位をはじめ、
多くの称賛の声に文庫化を待ちきれず、ハードカバーで購入。

ただし、ハードカバーはやっぱり重かった。。
(物語の内容はそれ以上に重いですが…)

持ち運ぶ際に不便極まりなく、

「やっぱり文庫が一番!」

と痛感した次第です。

最近、買った文庫本と言えば、『夜は短し歩けよ乙女』。

森見登美彦さんの著作で、山本周五郎賞受賞作。
直木賞の候補にもあがったので、ご存じの方も多いかも知れません。

語り手は、冴えない大学生の“先輩”と、
彼が一目惚れしたクラブの後輩“黒髪の乙女”。

黒髪の乙女の「後ろ姿の世界的権威」を自称する先輩が、
彼女を追って夜の酒場や古本市をさ迷うという、
文庫本のこぢんまりとしたサイズにぴったりの愛らしい物語です。

美しい日本語で綴られる一風変わった物語は、
夜の酒場や古本市をファンタジックな異空間に仕立て上げ、
思わずその迷宮のような世界観に引き込まれてしまいます。

出色は、
ユニークな登場人物たち。

強烈な個性を持った彼らの姿が生き生きと想起され、
“もし映画化されたなら…”などとあらぬ妄想が膨らみます。

「ほっそりとした小柄な身体つき、艶々と光る短く切りそろえた黒髪、猫のように気
まぐれな足取り」の乙女は、純粋無垢な反面、ちょっと抜けているところが魅力。

一言で言ってしまえば“不思議ちゃん”です。

容姿だけで判断すると栗山千明が適役ですが、
チャーミングな性格も含めて、断固、宮崎あおいに演じて頂きたい!

彼女を熱心に追いかけるも、少しも意に介されず、夜の酒場でズボンを脱がされて右
往左往。そんな先輩は…瑛太だとちょっと格好が良すぎる。

現在の邦画界は“イケメン”ばかりが脚光を浴び、
道化に徹し切れる三枚目がなかなか見当たりません。

となると、加瀬亮。
無色透明という稀有な“個性”を持った彼は、
気弱で滑稽な青年にも、冷徹な犯罪者にも染まることが可能です。

道理で、
彼がさまざまな作品で重宝されるわけです。

さて、主役ばかりでなく、脇を彩る登場人物も個性的。

我が子のように育てていた錦鯉を竜巻にさらわれ、
夜の酒場で春画を売り歩く謎の男・東堂などは、
実際に何処かの酒場でやけ酒を煽っていそうな気配です。

胡散臭いことこの上なく、口も達者なお調子者。
ときに自暴自棄な性格は、ユースケ・サンタマリアそのもの…?

香川照之や佐々木蔵之介、佐藤浩市が演じても面白そうです。

なるほど、現在の邦画界、
この年代の芸達者な男優には事欠きません。

そして、ふわふわと宙を浮く神出鬼没の“自称・天狗”こと樋口さん。
彼に関しては、本を読んでいる当初から、

「この人しかいない!」

と妄想しておりました。

小林薫。

是非とも“ジコ坊”(「もののけ姫」より)の感じでお願いしたいものです…。

大酒飲みの女性・羽貫さんや、夜の酒場で知らぬ者はいない重鎮・李白翁、果ては
「詭弁論部」や「閨房調査団」など、謎の人物・集団がひしめき合う『夜は歩けよ短
し乙女』。

妄想は尽きぬところへ、
舞台化のニュースが飛び込んできました!

注目のキャスティングは…

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投稿者 TK : 10:04