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2010年2月17日

【文化】31文字に込められたあまーい気持ち

妄想庭園の住人たちが「共通のお題でブログを更新する」企画、
今回のテーマは、「私のスイートなもの特集」です。

小さい頃はレストランでチョコレートパフェを食べさせてもらえるのが
大イベントで、文字通り「なめるように」スプーンを操っていた
こくうぞうでしたが、三十路を越えて味覚が変わったのか、最近はあまり
スイートなものを食べない、というのが正直なところ……。

バレンタインディのチョコレートも実家の父にあげただけ! という
色気のない私がネタにできる「スイートなもの」を考えていたところ、
会社の喫煙所で先輩に振られた話を思い出し、それをネタにすることにしました。


それは、

 
 
  
 
 

 
 
  
 
 


「小倉百人一首」です!



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藤原定家が京都・小倉山の山荘で百人が詠んだ和歌から一首ずつ、
合計百首の和歌を選んだことからこの名が付いたと言われています。

この百首の和歌の中には、恋愛を詠んだものが結構あります。
その中からお気に入りのものをいくつかご紹介します。


まずは、この「小倉百人一首」を選んだ藤原定家による一首。

 來ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに
 やくや藻鹽(もしお)の 身もこがれつつ
                権中納言定家



現代語訳にすると
 待っても来ない人を待ち続け、あの松帆の浦の夕凪の海辺で
 焼く藻塩のように、我が身も焦がしているのです。



今風に訳すと
 来ないってのに、待っちゃってんだよね、オレ。
 夕方くらいにさ、松帆の海辺でよく藻塩とか焼いてんじゃん?
 あの塩みてーにオレも恋い焦がれてるってのにさ〜(涙)

ってカンジでしょうか。





お次はこの人。

 逢見ての 後の心に くらぶれば
 昔は物を 思はざりけり
                権中納言敦忠



現代語訳にすると
 あなたとつきあい始めて知った恋の切なさに比べたら
 あなたに逢えずにいた頃の私の思いは底が浅いものだ。



今風に訳すと
 オマエとつきあってからオレ変わったって! マジで!
 なんていうのかなー、オマエに逢う前のオレの恋愛って
 ガチじゃなかったっつうか、お子ちゃまだったっつうか。





ラストは「百人一首中、ベスト3に入るこくうぞうのお気に入り」

 瀬をはやみ 岩にせかるる 瀧川の
 われても末に あはむとぞ思ふ
                崇徳院



現代語訳にすると
 川の早い流れが岩にせき止められ、分かれてしまっても
 いずれまたひとつの流れとなるように、私たちも将来、
 また再び逢おうと思っているのです。



今風に訳すと
 「今度、生まれ変わったら、
 絶対一緒になろうねって(号泣)」

                
……と某大物歌手の破局会見でのコメント風というのは
はしょり過ぎですね(そしてOVER30にしかわからないセリフ)

なので

 川の水って、岩とかあってもフツーに元の流れに戻るじゃん?
 僕たちもさ、大きくなったらまたきっと逢えるよね?

といったところでしょうか。


この他にも、百人一首の中には男性が女性を思って詠む
ロマンチックな「あまーい和歌」がたくさんあります。
中にはメソメソ、イジイジ、クヨクヨしてる歌もありますが。

幸運にも意中の女性からチョコレートをもらえた男性は、
ホワイトディのカードにさりげなく一首したためてみては?




担当は
「もう今から百首覚えられるほど脳細胞が若くない」こくうぞうでした。
次回は飯こさんです。
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投稿者 こくうぞう : 2010年2月17日 18:11