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2009年9月15日

【音楽】魔法を信じるかい?

先日仕事のお昼休みに新宿の某中古レコード店で買ったCD
(ってなにしてんねんオレ!)
ラヴィン・スプーンフルという60年代のロックバンドの2in1アルバム
『魔法を信じるかい?/デイドリーム(1965/1966年発表)』。1,260円。

リードトラックの『魔法を信じるかい?』は、
確か村上春樹の小説の何かしらの場面で誰かが口ずさんだか
BGMとして流れていた曲。

これ完全にジャケ買いです。
僕はあらかじめ欲しいCDのリストを作っておいて
あれこれ探し回るタイプなので
普段はジャケ買いなんてしないんですけれど、
いやあ! これにはヤラれてしまった!

「こいつらオシャレすぎるやん!
もう40年以上も前やで!
(気になる人、“ラヴィン・スプーンフル デイドリーム”で検索してみて)
灰色のジャケット、緑色のロングコート、赤と黒のボーダー。
そんで演奏も20代前半とは思えないほどうまいし、
若さ溢れるはっちゃけたプレイも聴けるし、何より楽曲がキャンディのように
甘い、甘すぎるほどポップ!」

じゃちょっと彼らが活躍した時代に思いをはせてみます。
っていうかトリップしてみます。

もし自分が60年代中期のニューヨークはグリニッジビレッジにいたら
何してるだろう……。
まだ『ローリングストーン』誌もないし、
当時の若者は何からカルチャー情報を得ていたんだろう。
やっぱ蜘蛛の巣のようなダウンタウンを毎日プラプラしてたんだろうなー。

オレはオシャレなセレクト本屋かレコード店で働きながら
夜は仲間とバンドで練習したり、安くておんぼろのクラブなんかで
演奏している今時の若者。

ギターはあんましうまくないけど、良い曲をいっぱい作りたい。
(そういえばノエル兄ちゃんオアシス脱退したね)
ちょうどこの間イギリスからザ・ビートルズってバンドが来たばかり。
めちゃめちゃかっこよかったな。
ラジオからはロックンロールやR&B、カントリーミュージックにジャズなんかが
節奏なく流れてくる。あ、ビートルズの『I saw her standing there』。

休日の昼下がり。
窓から差し込む日の光で目が覚める。
今夜は3丁目のクラブでライブ。
先日古着屋で買ったボーダーシャツを着て、
お気に入りの57年製フェンダー・テレキャスターを
かっこよく引き倒そう。
リードギターはド下手くそだから、シャカシャカした
リズムカッティングとコーラスで頑張る。
あとはオレの作った珠玉の名曲がライブを引っ張ってくれるはず。

1曲だけ、今日自分のためだけに作った曲がある。
これはアンコールでアコースティックギターで1人弾き語る予定。
Amから始まるメランコリックな小作品。

ラジオやレコードを聴きながら、自堕落に昼間を過ごす。
大家がうるさいから、あんまり大音量では聴けない。
アンプを繋がず、ちょっとギターの練習。

ところで今日対バンする、ラヴィン・スプーンフルってバンドは何だ?
同い年くらいだけど、聞いたことないな。

そうこうしてるうちに日が暮れる。
今日はトップバッター。

最初の3曲はガツン! とフックのあるスピードナンバーで
一気に駆け抜ける。
上々。
オーディエンスもまあまあ暖まってきた。
続く2曲はメロウなナンバー、1曲インストを挟んで長尺のミドルナンバー。
やば、ドラムがダレてきた。こいつはいつも後半もつれるんだよなあ。
ウチのベースは最高にファンキーなんだけど、こうなると乗り切れない。
ここは急遽いつも練習でやっているカバー曲を加えて、
スピードナンバーで突っ切る。

アンコール。
歌に自信はないけど、例の曲を弾き語る。
んん、あんましウケがよくない。

今日はいまいちのステージだったなあ。

気分が沈んでたから帰りたかったけど
ラヴィン何とかってバンドが気になったから見てみる。
立ち振る舞いが他の奴らとなんだか違うんだよなあ。

「Do you believe in majic.~」

始まった途端、オーディエンスが騒然。
やってることは同じ(はず)なのに、決定的に何かが違う。
底抜けの明るさ、一度耳にはいると忘れられないメロディ。
逃れられなくなる。

これは、ロックンロールの魔法。
彼らは楽曲に魔法を吹き込んだんだ。
いやあ、思わず魔法を信じちゃった。

40分間が一瞬のようだった。
悔しいけどオレたちの負け。

でも今日のライブで、自分たちに足りないものが分かった。
もっと良い曲を作ってリベンジするぞ!

ええと、
長くなりそうなのでここらで現代に戻ります。

さて、時代が進むにつれてこの“魔法”を吹き込める
MP満タンのハリー・ポッターみたいなアーティストが
少なくなってきたように思います。
僕自身も彼らラヴィン・スプーンフルの音楽を知って、
なぜ自分が60~70年代の古いロックンロールの虜になったのかが
何となく分かりました。

魔法にかけられていたんですね。
(↑なんかクサイですね)

担当はビートルズのリマスターBOXが欲しいBUMBIでした。
次回はSuzieさんです。

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投稿者 BUMBI : 2009年9月15日 12:09