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2009年8月26日

【本】“第二の坂本龍馬”は現れるのか?

現在、ある仕事の関係で、歴史に関する資料、
それも幕末から明治にかけての資料を読んでいます。

来年のNHK大河ドラマは、福山雅治(!)主演の「龍馬伝」。

同じくNHKでは、
日露戦争を題材にした司馬遼太郎の名著「坂の上の雲」もドラマ化されるので、
今後、大いにスポットライトが当たる時代と言えるでしょう。

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それにしても、歴史の奥深さには驚き入るばかりです。

例えば、いま読み進めている司馬遼太郎の

「『明治』という国家」(日本放送出版協会刊)

に、こんな一節があります。

 「政府(註:幕府)の基本的収入は、米にして四百万石ほどなんです。
 それに、幕府直轄領の商業地から、運上金という名の税金が入ります。江戸、大
 阪、博多といった都市で、日米条約後は、横浜などの開港場から、関税という新収
 入が入ります。
 が、いずれにしても大した収入ではない。」(註釈筆者)

なるほど、当時、日本は約二百七十の藩から成り、
百姓の租税は幕府にいかず、それら「地方地方の小政府」が吸い取ってしまっていた
のです。

幕府が年に一度、「地方地方の小政府」をわざわざ江戸に集めていた(=参勤交代)
理由には、莫大な費用をかけて遠方から上京させることで諸藩の財政に打撃を与え、
“下克上”を予防するためだと聞いたことがあります。

さらに司馬遼太郎はこう続けます。

 「志士と称する者が外国人を殺傷する、そういうテロ事件がおこるたびに幕府は賠償
 金を当該国に払わねばなりません。」

薩摩藩が何故、「生麦事件」を起こしたのか。

その答えがここにあります。
(もちろん、外国人を排除するという攘夷思想はあったにせよ、間接的に幕府を苦し
めるという目的もあったようです。)

ただし、“歴史の裏に渦巻く生々しい金の臭い”は、
中学校の授業で教えてくれる代物ではありません。

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「明治国家が、一セントの外貨の手持ちなしに成立した国家であること」は余談です
が、明治政府が藩を潰し、郡県制(廃藩置県)を採用したことは歴史の示すところで
す。

即ち、明治政府は江戸幕府の二の舞を恐れて「地方地方の小政府」を廃止し、
全国を均質化、税金を徴収することで国家を統治したのです(中央集権)。

このことは、何処か日本人の国民性に影響を及ぼしているように感じるのです。
均質化というか、没個性と言いましょうか。

それでも近年、宮崎県知事が“地方復古(?)”の声をあげ、
地方が活性化してきている気運があります。

1道1都2府43県の県民性を比べ合うTV番組も人気です(NTV系「秘密のケンミンSHOW」)

そういった世の流れは、
日本が「地方地方の小政府」によって成り立っていた“ほんの150年前”を鑑みれば、
まったくもって納得の行くことなのです。

江戸っ子気質があれば「薩摩気質」があり、「長州人タイプ」があったように、
地方が“独立国家”として独自のカラーを打ち出していた“ほんの150年前”。

やがて“独立国家”が手を合わせ、300年続いた政府を打ち破り…。

そう考えると、地方が盛り上がってきている現状は、
一種の回帰であると同時に、時代の変わり目を予感させなくもありません。

政府転覆…?

まさか。

それでも私は、心底“第二の坂本龍馬”の出現を願っています。

担当はTKでした。
TK

次回の更新は、くぎやんさんです。


投稿者 TK : 2009年8月26日 12:08