« 【旅】散文的。見えないけれど、見えるもの | メイン | 【旅】KKZ版「ぼくのなつやすみ」 »

2009年8月 5日

【本】「ひらがなのチカラ」

「ひらがなの力」でも「平仮名のチカラ」でもなく、
やはり「ひらがなのチカラ」と書きたいところ。

というお話です。





先ほど週末の予定を考えている時、ふと「東京都写真美術館」にでも行ってみようか思い、Googleで検索してみました。結果画面にオフィシャルサイトのコンテンツ内容として表示されたのが、「夜明けまえ 知られざる日本開拓史」展



日本各地の美術館や博物館などから、幕末~明治中期の写真や資料を集めたというこの展覧会。この時期というのが、写真という技術がちょうど日本にやってきた時代だそうです。オフィシャルサイトにもあるように、まだ技術に出会って間もない頃の「未分化な写真作品」を見ることができる貴重な機会……

と思いきや、5月10日(日)に展示は終わっておりました。検索結果トップ画面にあるのに!憤り!「Ⅱ.中部・近畿・中国地方編」と銘打たれていたので、次があったら行きたいなと思っております。


『夜明け前』を書いたのは島崎藤村。
幕末という時代の変わり目。そこにやってきた写真という技術が、(伝わった直後だからこそ)やわらかく受け入れられている様子を見ることができるのならば、やはりこの展覧会のタイトルには「夜明けまえ」という言い回しがよく似合う気がします。「まえ」の持つ、その後の変容を感じさせる雰囲気。




そういえば、ひらがなで思い出すのは、四年前に出会ったひとつのことばです。

雑誌『CUT』2005年6月号で、『世界の映画オタク10万人が選んだ史上最高の映画ベスト100!』という特集が組まれていました。
『CUT』2005年6月号


その中で72位にランクインしていたのが、ヒッチコック監督、1960年公開のサスペンス映画『サイコ』。
psycho.jpg


各映画、「この映画が最高なわけ」という見出しで一行程度のコメントが付けられていました。


『サイコ』のコメント。

誰でもみんな、ときどきおかしくなることがあるから。


当時、張り倒されたような感覚でした。(ひらがなか漢字かという問題だけではないにせよ)一行でこうも鋭く「ぶきみさ」を現してしまうのか!


いつか、こんな一言を紡げる人にならないとなあと、暇な大学生は昼間からごろごろしながら思っておりました。


……というのを思い出している今、原稿で「ここ、ひらがなと漢字どっちにするの!むずかしい!」とヒーヒー言えるのはしあわせなことなのかもしれません。ただのつよがりとも言えます。



今回考えてみた本は、そんな「ひらがな」のおもしろみを堪能できる一冊。

色々な本の中から、「ひらがなのチカラ」が沸き上がっている部分を集めたアンソロジーはいかがでしょうか。
小説や詩集をはじめ、実用書や、先に挙げた映画のレビューなど、様々な分野からたくさん集めてみたいところです。小学校低学年で読むような本からとってくるのも面白いかもしれません。

ターゲットについても、大人はもちろん、子どもさんにも何となく「あ、おもしろいな」と感じてもらえるんじゃないかと思います。ひらがなに対する感覚というのは、もしかしたら根っこの部分では、大人も子どもも同じなのでは。





ちなみに、冒頭でお伝えしておりました週末の予定は、ドラクエ9に決定しそうです。冒険=外出なのでノーマターです。

担当はSuzieでした。
Suzie

次回はこくうぞうさんです!

投稿者 suzie : 2009年8月 5日 12:00