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2009年7月15日

【アート】「ウォルトが信じた ひとりの女性。」

会社からの帰路の都営新宿線新宿駅にて、
改札機を抜けてふと目に飛び込んできたのは、
立ち並ぶポールに貼られた「メアリー・ブレア展」ポスター。

「ウォルトが信じた ひとりの女性。」


ウォルト・ディズニーが信じたひとりの女性?
みなさまはどんなことを想像されたでしょうか。






「ひとり」という部分に重きがおかれていたとしたら、
夢の国の真ん中で、彼はたったひとりの人しか信じられなかったのか。
それとも、たったひとりの人を信じきれるということさえも、
あの国で語られるべきレベルで奇跡的だというメッセージなのか……

と、わたくし乗り継いだ先の電車の中で悶々と考えてしまいました。


家に帰っても頭から離れず、すぐに調べてみることに。

【メアリー・ブレア展】
かつてディズニー・スタジオにて「シンデレラ」や「ふしぎの国のアリス」「ピーター・パン」などのカラー・スタイリストを担当、さらにディズニーランドの人気アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のデザインを手がけたメアリー・ブレア(1911年-1978年)。その世界観や色彩感覚で、今も多くのアーティストに影響を与え続けている彼女の作品が一同に介す展覧会。
(2009/7/18~10/4 @東京都現代美術館

Walt Disney's Cinderella

Art And Flair Of Mary Blair

女性の社会進出自体がまだ難しかったこの時代、
アニメーション業界で手腕を発揮したメアリー・ブレアはかなり衝撃的な存在だったようです。

だから、「ウォルトが信じた ひとりの女性。」



展覧会において、どんなコンセプトで作品を収集し展示するのか。どんな文脈の上でその作品を語るのか。展示される各作品にとって極めてデリケートな問題である「展覧会の意図」。
短い言葉の中にその「意図」を託されて、そこで展示される大多数の作品よりも先に、公の場所に出ていかなくてはならない展覧会のキャッチコピー。このうえなく神経を使うものなんだろうな…と、コピーを書く状況を想像しただけでドキドキしてきます。

しかし今回のキャッチコピーは、そんなはりつめた緊張感を超えて、夢の国を作り上げた一人である彼女の展覧会に相応しい、私たちの「妄想力(ブログタイトルにちなみ…)」を激しくかき立てる遊び心溢れたフレーズである気がしてなりません。展覧会の趣旨を言い得て妙であるのはもちろんですが、それを上回る勢いで「妄想の余地」を残してくれているかのような。
そこに私たち自身が(勝手に)妄想を乗せていくことによって、普段ならとっつきにくいような展覧会だったとしても、「自分に響くテーマが設定されている」ものとして眼前に立ち現れてくるのではないでしょうか。



ということで、過去に開催された展覧会で使われたポスターの中から、そんな「妄想力」を膨らませてくれるようなポスターを集めた本なんて面白いんじゃないかと思います。「実際その展覧会を見てみたい!」と思ってももう終わっているので、妄想を膨らませざるを得ない本になるのでは。(というのはちょっとずるいような気もしますが)

ちなみに、冒頭の都営新宿線改札口前のポスターですが、現在は「恋活遊園地in東京ドームシティ"しょこたんのマジカルサマー"」のポスターに変わりました。朝からギザピンクな世界を通り抜けることができるスポットとなっています。




担当は、Suzieでした。
Suzie

投稿者 suzie : 2009年7月15日 12:00