2009年5月20日

【本】空を這うものたち

 昨年、『甲殻機動隊』で世界にその名を知らしめた押井守監督によって映画化された『スカイ・クロラ』。「キルドレ」と呼ばれる大人にならない子供たちは、戦闘機で空を舞い、敵機と華麗に踊ることによってしか生を感じることができない……。
 
 映画はあまりピンとこなかった僕ですが、その後に手にした小説版には心を奪われ、どっぷりとその世界に浸かることになりました。小説『スカイ・クロラ』シリーズは全6巻で、『ナ・バ・テア』『ダウン・ツ・ヘブン』『フラッタ・リンツ・ライフ』『クレイドゥ・ザ・スカイ』『スカイ・クロラ』に加え、短編集『スカイ・イクリプス』が刊行されています。

単行本版スカイ・クロラ

 本編は、複数の子供たちの視点で繰り返し“空で生きていくこと”について描かれていきます。「人々が命の尊さを肌で感じるためには、自分たちの身近で命が失われていくのを目にしていなければならない」という理念のもと、企業が戦争を請け負う世界。戦闘機のパイロットとして戦禍に身を投じているキルドレたちは、明日墜ちてもおかしくないと覚悟を決めて空を飛んでいるのですが、彼らの誰もが死ぬことを恐れていません。むしろ、老いて死ぬことのない彼らは空で死ぬことを望んでさえいます。汚れた地上の上澄みのような澄んだ空で、戦って死にたい。自分を堕としてくれる相手を探し求めているのです。

「ただ飛んでいたい。地上には戻りたくない」……彼らの祈りにも似た純粋な感情が、この小説の行間の端々から感じられます。もちろんずっと飛んでいられるわけではなく、登場人物たちのそれぞれが異なった結末を迎えていくのですが、その様子がまた残酷なほどに美しい。そして、読者の肌身を削るほど痛々しい。
 
 そんな透き通るほど純粋で美しく、それゆえに痛々しいものに、僕はいつも心奪われるようです。
 ロックバンドNIRVANAのアルバム、映画『ベンジャミン・バトン』の原作者スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』、『エレファント』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したガス・ヴァン・サント監督の映画『マイ・プライベート・アイダホ』……。うどん。ぶっかけうどん。
 
 たくさんの命が、最後だけ、ほんの一瞬だけ、光ってから散っていくようだった……。

 どこかにまたそんな作品はないかなあ? 日々探しています。
 担当はBUMBIでした。

icon-oshika.jpg

投稿者 BUMBI : 00:00

2009年5月19日

【旅】天の時、地の利、人の和

どうも、毎週、仮面ライダーと大河ドラマだけは欠かさず見ている、くぎやんです。
「天地人」は視聴率悪いらしいですね。わからなくはないですが…(笑
大河ドラマはもっと泥臭くていいと思うんですがねー。

ところで、
4月30日、とあるニュースサイトに掲載された、衝撃のコラム↓
http://www.j-cast.com/mono/2009/04/30040481.html

イケメンパッケージの武将米だそうで。
兼続パッケージ。中身は新潟コシヒカリだそうです。…欲しい。
地元武将×地元名産品ってもっと押し出せばいいのに。
観光地に行けばもちろんありますが、全国展開する商品で武将パッケージは少ないのでどんどんやって欲しいです。

例えば、大分の名産品といえば椎茸(どんこ)ですが、どんこのパッケージが宗麟だったら…。
顔が濃ゆい! 味も濃ゆい!! になりそうですけど。


GWは、そんな武将付き名産品に目を光らせながら、(自分の中で)今をときめくあのお方に会いに行ってきました!!

 
 
 

いつまでも子犬。ちょっとおっちょこちょいなかねたん


か ね た ん !!
この合成、気持ち悪いですね…。反省

 
 
 
 

続きを読む "【旅】天の時、地の利、人の和"

投稿者 くぎやん : 11:22

2009年5月18日

【写真】カメラ×動物

GW中に富士サファリパークに行ってきました。

ETCの高速1000円効果でGW中は渋滞が当たり前ということで朝早めの8時頃に出発ましたが、案の定大渋滞に巻き込まれながら、お昼頃に到着。
到着してすぐに、サファリゾーンへと車を進め、さっそく窓を開けて写真撮るぞー! と気合を入れた瞬間……。
「危険ですのでドアや窓を開けないでください! 」
とアナウンスが流れました……、残念。

しようがないので、窓越しに撮影開始。


----------------------
肉食動物ゾーン
----------------------
クマ、ライオン、トラ、チーターと、普段は動物園の狭い檻の中にいる姿を想像しますが、サファリパークの彼らは違いました。
道路との境界に鉄線はあるものの、檻のない青空の下で、群れをつくり、自由に動き回っていました。
ただ、お昼時だったこともあり、気持ちよさそうに眠っている方が多かったのですが……。


その中でも、一番気持ちよさそうに眠っていたのが、百獣の王ライオン。
ライオン
そのふさふさした毛に埋もれてみたいです。


----------------------
草食動物ゾーン
----------------------
ここは肉食動物ゾーンよりもさらに開放的で、道路との境界がなく、動物は自由に道路を横断していきます。
さすがに、体の大きなゾウやサイなどは侵入してきませんが、キリン、シマウマ、アメリカンパイソン、ラマ、シカなどは車を気にせず、我が物顔で道路の真ん中を歩いていくので、撮影にはもってこいでした!

ラマとシマウマ
横たわるシマウマ。
はじめは砂浴びをしてるのかと思い見ていたのですが、一向に動かず、実はこんな格好で寝ているのだと気付きました。
手前のラマは、私たち人間を観察しているかのようにこちらを見ていました。


キリン
大好きなキリンをこんな近くで見られるなんて感動です!
ちなみに、右側にうつっているは車のフロントガラス部分です、とにかく近い!
近すぎてキリンの全身が見えず、アップの柄しかうつっていない写真も何枚かありました……。


キリン
群れの中に子どものキリンも居たのですが、何かを食べているわけでもないのに、顎をずらして変な顔をこちらに向けていました。
その歪んじゃった口がかわいい!

ふつうは一周60分のコースなのですが、GW中ということもありサファリゾーンの中でも渋滞で、90分位かけてゆっくりゆっくりまわりました。
そんな渋滞なら大歓迎だ! と思い、写真を撮りまくったのですが……。
今日ほど望遠レンズが欲しいと思ったことはありません!!
それに、動物を撮り慣れていないのでブレが多く……残念な写真がいくつもありました。

ちなみに、普段、動物の写真を見たい時は「TOMORROW IS LIVED」のサイトを見るのですが、その度に、こんな動物の写真を撮りたい! という衝動に駆られます。
しかし、どうにも上手く撮ることが出来ません。。。

そこで!
動物園、サファリパークでの写真の撮り方!的な本があったら、きっと読みたい人がたくさんいるんじゃないかと考えたり。
私だったら絶対買いたい!
でも、「まずは望遠レンズを購入しましょう」なんて、お財布に優しくない内容から始まりそうですが…笑

---------------------------------

続きを読む "【写真】カメラ×動物"

投稿者 柚 : 12:00

2009年5月15日

【映画】「1億総映画監督時代」到来!?

最近、デジタルカメラを買おうか悩んでいます。

快晴のゴールデンウィーク初日、
鎌倉の大仏や横浜中華街の雑踏を歩きながら、
カメラへの購買欲は膨らむ一方でした。

高校の同窓会で不覚にもデジタルカメラを紛失した母親を、
このときほど恨んだことはありません。

やはり、デジタルカメラを買おう。
どうせなら、デジタル一眼が欲しい。
だとしたらキヤノンか、ニコンか、それともペンタックスか…。

一転してぐずついた天気のゴールデンウィーク最終日、
私はデジタルカメラの“市場調査”を敢行すべく、家電量販店を訪れました。

人混みを縫って、いざデジタルカメラのコーナーへ。

そんな私の眼に、
ずらりと並ぶデジタルヴィデオ・カメラ(DV)が飛び込んできました。

いつの間に時代は進化したのか、その種類は多種多様。
画質に優れ、且つ、値段は低下傾向にあると聞きます。

そして私は、規則正しく陳列されたDVの一角を眺めながら、
或ることに思いを馳せました。

いわゆる“映研”に属する現代の若者たちは、
フィルムではなくDVを用いて映画を撮っているのだろうか?

方々に借金を拵えながら高価なフィルムを購入し、
そこに自らの思いの丈を命懸けで焼き付ける時代は、遠い昔の話なのだろうか?

もし仮にフィルムではなくHDDに思いの丈を“記録”するとしたら、
それは何処か寂しい、青春とは似つかわしくないものに感じられるのでした。

フィルムと異なり、いくらでも撮り直し、上書きすることが可能なDVの登場は、
“映画を撮る”という行為を根本から覆すものです。
(それは同時に、写真に於けるデジタルカメラの登場にも置き換えられます)

“DV革命”とでも呼びたくなる革新性に満ち溢れながら、
一方で功罪の大きさも計り知れません。

しかし、現に黒沢清や塩田明彦といった著名な映画監督は、
DVを用いて優れた映画を完成させています。
(黒沢清の「アカルイミライ」はまさにその“革命”的な一本!)

高画質で機能的にも平易なDVがより普及すれば、
誰でも気軽に映画を撮ることのできる時代、即ち「1億総映画監督時代」の到来も夢
ではありません。

ただし、素人がDVで映画を撮ったとしても、
プロの映画監督のレベルに匹敵することは容易ではありません。

かつての当事者として自戒の念を込めて言うと、
素人が撮った自主制作映画は、得てして幼稚な実験性と自己陶酔に溺れ、
正視に耐え難いものが殆どです。

せめて映画らしい映画を撮るためにも、
DVで映画を撮るための入門書があっても不思議ではありません。
(現に映画監督の入門書が存在するように)

まずは、各メーカーのDVの特性、機能性、そして価格の比較。

前述したDVで映画を撮影している監督たちへのインタビュー。

そして肝は、どうすればDVによって優れた映画を撮影することができるか。

それには、映画の基本的な演出術、リヴァース・ショットやカット・イン・アクショ
ンといった手法、あるいはイマジナリー・ラインという概念を、成瀬巳喜男や小津安
二郎を例にとって解説する必要があるでしょう。

それはDVに限らず、映画を撮る上での基本的な約束事であり、
これらを押さえていれば、多少なりとも物語が退屈であろうと、
ある程度は鑑賞に堪え得る作品が完成するはずです。

この入門書を手に、皆がDVで気軽に映画を撮る時代が訪れれば、
極まれに“突然変異”のような突出した才能が現れるのではないか。
(例えば横浜聡子の処女作「ジャーマン+雨」のように、映画の概念を覆すような作
品が)

そして何より、これまで敷居が高いと思われていた“映画を撮る”という行為が、
少なからず身近に感じられるのではないか。

そんな“映画の革命”を妄想し、私はDVの一角を後にしました。

---------------------------------------

続きを読む "【映画】「1億総映画監督時代」到来!?"

投稿者 TK : 09:30

2009年5月14日

【本】たかがオビ、されどオビ

本のオビって結構重要ですよね。

小説やマンガでも、特に単行本なんかは余程有名な作品でなければ
タイトルだけ見ても内容を想像するのは難しいですしね。
CDやレコードもそうですけど、ジャケ買いって結構勇気が要るものです。
特に本の場合はある程度読まないと面白さがわからないし、
せっかく時間をかけて読んで結果つまらなかった、じゃ時間の無駄遣いもいいところです。

まあそういうのも含めてジャケ買いの醍醐味という考え方もありますけど。

読めば面白い本も、オビがあるとないとじゃ買う時の安心感が大違いな訳ですよ。
更に言うと、オビのコメントのインパクトが、売れる・売れないを左右するといっても
過言ではないと常日頃思うわけです。

とまあ熱くなってしまったので若干クールダウンいたしまして。

先日のことですが、とある本屋でブラブラしていた時のこと、
「麻生久美子」と「麻木久仁子」ってそういえば似ているなぁとボンヤリ考えながら歩いていた所、
ふと目に留まった「麻生久美子 熱烈推薦!!」というオビの文字に過剰に反応してしまい
思わずこんな漫画を手に取ってしまいました。


teacher_suzuki.jpg

『鈴木先生』(武富健治 著 双葉社)


ちなみに麻生久美子のコメントが載っているのがこの第4巻です。
オビ付の画像がなかったのでご勘弁を。
麻生久美子って誰?という方はコチラをどうぞ。

率直な第一印象は「絵柄古っ!」。

どうやら中学校を舞台に
主人公である鈴木先生が悪戦苦闘する姿を描いた物語のようです。

一瞬、某“ヤンキー上がりのグレートティーチャー”や
某“3年B組終身名誉担任”が頭をチラつき棚に戻しかけたものの、
麻生久美子効果に負けて試しに1・2巻を購入してみました。
まあ暇つぶしにはちょうど良いかと。

結果からいうと、これがオビを信じて大正解。
久しぶりに心躍る作品に出会えた感動で、
早速翌日、翌々日で7巻まで大人買いしてしまいました。

詳しい感想は長くなってしまうので省きますが、
生徒の前では神がかり的な教育を連発する名教師ぶりを発揮していても、
裏では情緒不安定一歩手前位まで悩み葛藤するイチ中学教師の姿が
過剰な程実にリアルに描かれていて、
読んでいるこちらが思わず手に汗握る程の緊張感が伝わってくるマンガです。
扱っているのはごくありきたりなテーマなのに、
新鮮に感じさせてしまう鈴木先生の独自の教育論がすごい。
こんな先生なら是非授業を受けてみたい!と本気で思ってしまいます。

ああ。一言で言い表せないのが口惜しい!
ホント試し買いして良かったと思いました。
それもこれも麻生久美子の、いやオビの成せる業。
正に本と人を結ぶ「帯(オビ)」って訳ですね。

そんな本のオビをテーマに何か面白い企画・キャンペーンができたらなぁと
最近漠然と考えております。

例えば、読者の感想をオビに入れる手法はよくありますが、
オビコメント自体を考えてもらうというのは?
より説得力が増して手に取りやすくなるのでは?
採用者には賞金○○万円!みたいな感じで。

う~ん。安直ですかねえ。

でもこういう風に本でも音楽でも映画でも
知らない人に作品の素晴らしさを伝える事って難しいですよね。
だからこそ上手く伝わった時の喜びもひとしおな訳で、
きっとオビ作りもそれに似ているんだろうなぁと思ったりしました。

ちなみに『鈴木先生』は現在『漫画アクション』にて好評連載中です。
興味がわきましたら是非ご一読を。

担当は、書いている途中で麻生久美子が結婚していた事を知って
ショックで茫然自失の千葉人でした。
うぅっ…。

icon-chibajin.jpg

投稿者 千葉人 : 12:00

2009年5月13日

【旅】ソウル体験談1:〈外国語×計算=商売繁盛〉の法則

もうすっかり初夏ですね! GWは毎日仕事だった(涙)Danaです。

前回、次はおすすめのk-popを紹介すると告知しましたが、
先月末に韓国に行く機会がありましたので(もちろん仕事で)、
今回は旅をテーマに書こうかと思います。

偶然にもGW直前の時期に行くことになり、
空港は早めにお休みをとって旅行する人たちであふれていましたね~。
羽田だったので、新型インフルエンザ騒ぎはそこまででもなかったですが。
ウォン安の影響もあって、今年のGW旅行の行先ベスト1は
堂々のソウルだったようです!
でも仕事で行っている私は観光地のような場所を回らなかったため、
あまり日本人には遭遇しませんでした。
明洞(ミョンドン)あたりはさぞ日本人だらけだっただろうと思います。
私も旅行に行くときはいつも立ち寄りますが、
明洞の、特にコスメなどが並んでいる通りは、
若い女性店員たちの日本語が飛び交っていて、
何だか不思議な気持ちになることがありますね(看板はIKKOさんばっかりだし)。
「ひとつ1300円で、4個買っても5200円! 日本で買ったらひとつ3800円ぐらいするから、
1個2500円も安い!」って迫られると、
私はその日本円で計算して、日本語で数字がすらすら出る能力に感動します
(まあ暗記しているのでしょうが)。
もっとスゴいのは、汗蒸幕(ハンジュンマク)エステなどを仕切る
“アジュンマ(おばさん)”。
あのアカスリしているアジュンマたちの格好もある意味スゴいですが、
そっちではなく、説明とか受付とかしてくれる女性たちの方です。
いくら物価の安い韓国とはいえ、やはりエステに行けば1万円近くかかるもの。
大体旅行で行くときは、最終日にエステに行ったりするので
ウォンが足りなくなってきています。
でも、残っているわずかなウォンを使いきりたいので、
ウォンと円に分けて払うわけです。
余っているウォンをすべて出し、残りの円を計算してもらいます。
ものスゴいスピードで電卓をたたき出すアジュンマ。
私も一応値段を確認しようと一緒に計算を始めるのですが、
金額が大きくなってくると、だんだん頭が混乱してきます。
時には、もう少しウォンを残しておかなければいけないことに気づき、
やっぱりこれで、ってウォンの値段を変更すると、さらにわからなくなります。
そんな私を見て、「今日のレートが~で、消費税をかけると~円でしょう」
と何度も親切に日本語で説明してくれる人もいました。
いくら商売根性から培ったものとはいえ、脱帽です。
外国語能力に計算能力が加わると、何だか本当に
最強な存在に思えてしまうんですね。

すいません、アジュンマの思い出だけでこんなに引っ張ってしまいました。
最近行った韓国エピソードは、次回に続けようと思います。
以上、担当は計算好きのDanaでした。


Dana

投稿者 Dana : 12:00

2009年5月12日

【音楽】嗚咽の先に見る夜明け

埼玉県出身の同級生5人で結成されたバンド、GOING UNDER GROUND。彼らのポップできらめくサウンドと、胸をキュンと掴まれるような詞が大好きで(これゆえファンからは“胸キュンロック”と称される)、かれこれ6年ほどゆる~く応援しているのですが、先日ひさしぶりにワンマンライブに行ってきました。


昨年後半から全国を回っていた「LUCKY STAR」ツアーの追加公演@日比谷野外音楽堂。この日のライブは、ファンにとってもメンバーにとっても特別な意味を持つものでした。キーボードの伊藤さんが脱退するため、5人揃ってのラストステージだったのです。


前述の通り、私の追っかけぶりが“ゆる~く”だったため、実は当日までそのことを知らず…。つねづね、世のバンドなんて続いていることの方が奇跡だと思っていましたが、ファンの欲目か、ゴーイングはずっと“5人”だとにべもなく信じていたので、なんだかしんみり…。「グラフティー」なんて、イントロのキーボードが鳴るだけで心臓持っていかれてたのに、これも伊藤さんの音で聴けなくなるんだなぁと、1曲1曲を、これが5人で鳴らす最後の音なんだと思いながら、しっかり胸に刻みました。


ずっと気丈だったボーカルの素生(そう)さんが、最後は歌いながら泣き崩れて…。その姿に、人生で出くわす非情なあれこれは、どんな人の人生にもあるんだなと。別れの痛みと苦しさを身につまされるように感じました。だけどそれでも立ち上がって、希望を見つけて生きていくんだろうな、なんてことを、大げさかもしれませんが、彼らの姿を通して真面目に考えたのでした。


たまたまとは言え(でもこの“たまたま”が、別れを察知した女の勘だったのかも?)、貴重なライブに立ち会えて本当によかった。この仕事をしていると、好きだった役者さんやアーティストに会える機会に恵まれることもありますが、“会いたい人にたくさん会う”というのは、私が仕事をする上でモットーにしていることでもあります。

あいにく5人のゴーイングを取材することはもう叶いませんが、私を突き動かしたその“人”が、その“バンド”が、今を生きて、輝いている間に、いろんな話をたくさん聞きたい。それが可能なこともまた、同じ時代を生きている醍醐味だと思います。


ちなみに、伊藤さん脱退の理由は、育児に専念したいからだとか。「外タレみたいな理由(笑)」とメンバーから言われていましたが、そういう男性も増えているのでしょうか??
4人になったゴーイングですが、今後はソロ活動などの予定もあるようで、“変化”は“進化”だと信じながら、またゆるく追っかけていきたいと思います。


担当はジーマでした。
ジーマ

投稿者 ジーマ : 12:00

 1  |  2  |  3  | All pages